リハビリテーション

足関節捻挫(足関節の靭帯損傷)

概要(疫学・症状)

交通事故により足関節の靭帯損傷が生じることがあります。
通常の足関節靭帯損傷は「内返し捻挫」による「外側靭帯損傷」が圧倒的に多いですが、交通事故の場合は「外返し捻挫」による「内側靭帯損傷」が起こることもあります。

内返し捻挫:外側靭帯損傷について

外側靭帯:主に前距腓靭帯と踵腓靭帯を指します。

外側靭帯の損傷メカニズム

外側靭帯の損傷メカニズム

(下腿と足の痛み,88.南江堂,寺山和雄1996より一部改変して引用)

A:距骨の前方滑りにより前距腓靭帯(ATaFL)が緊張する
B:距骨下関節の回外(回旋軸TCN)により踵腓靭帯(CFL)が緊張する
CD:Bの状態よりさらに回外すると前距腓靭帯が断裂する
さらに外力が加わる事で踵腓靭帯が緊張を強いられ断裂する

外返し捻挫:内側靭帯損傷について

内側靭帯:主に内くるぶしから付着する幅の広い三角靭帯を指します。

外返し捻挫:内側靭帯損傷について

重症度分類

  • グレードIでは靭帯が引き伸ばされた状態、もしくは僅かな損傷があり腫れや血腫がほとんど見られない状態となります。
  • グレードIIでは中等度の靭帯損傷(断裂)を伴い強い痛みがあり体重をかけることや歩行が妨げられる状態となります。
  • グレードIIIでは靭帯が完全に断裂した状態であり明らかな血腫やくるぶし周りの腫れを伴います。強い痛みや不安定感により歩行は困難なことが多くなります。
重症度分類

症状

靭帯損傷はグレードにより症状の程度は異なります。

また外側靭帯損傷の場合グレードIIIなど重傷な場合は、痛みで体重をかけられなくなるだけではなく、足関節の不安定性が出現しやすくなります。対して内側靭帯損傷の場合は骨の構造上足関節の不安定性は生じにくく、歩行自体はそこまで妨げられないことも少なくありません。

一度足関節の靭帯損傷を起こしてしまうと足関節周囲の機能低下を生じ、治った後も再度足首を捻挫しやすく、靭帯損傷を繰り返してしまうことも特徴の一つです。

過去の報告では約73%が再発し、そのうち59%で痛みや足関節不安定性などの後遺症を有していたとの報告もあります。

検査

問診にて、事故当時の状況や痛みの出かた、程度などから状態を把握します。

またレントゲンなどの画像所見にて足関節周囲の骨自体に問題ないことがわかればエコー検査にて靭帯に損傷があるかどうかを調べます。

検査

治療

基本的には受傷直後は患部の保護(固定)を行います。
痛みにより足をつくことが困難な場合は松葉杖等で免荷(足に体重をかけないように)する対応を取ることもありますが、骨に異常がない場合、比較的早期から体重をかけていくことが必要になることがあります。
血腫や腫れが引き、痛みが落ち着いてきた後は、靭帯に直接的なストレスをかけないよう配慮した上で患部を動かしていく必要があります。

通常、靭帯損傷の程度により日常生活やスポーツ復帰までの期間は変わります。
グレードIでは1週間〜10日程度、グレードIII以上では1ヶ月〜2ヶ月程度をみますが、交通事故の場合は、患部以外にも身体にさまざまな負担がかかっていることが考えられるため通常の治療期間よりも長くなります。

急性期の治療後は必要に応じて運動療法による再発予防に向けた足関節周囲の機能強化を行います。

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草加整形外科内科

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