リハビリテーション
変形性股関節症
概要(疫学、症状)
変形性股関節は40-50代の女性に多く発症します。立位の長い仕事や重労働の方に多いとされています。初期には股関節周囲及び臀部の疼痛や脚が開きづらくなるといった症状がみられます。進行すると股関節が伸びづらくなってまっすぐ立ちづらくなったり、歩きやしゃがみ、またぎなどの動作に制限が出ます。
原因
股関節脱臼などの外傷や疾患の後遺症として発症する場合が多いです。股関節の軟骨などがすり減って関節の機能が低下します。股関節に負担となる立ちっぱなしや重労働はリスク要因とされています。
検査・診断
主にX線検査により変形の程度が診断されます。
治療
通常はリハビリによる保存治療が第1選択です。股関節の機能が著しく低下したり、日常生活に支障が出ている場合は手術治療が選択されます。
薬物療法
抗炎症薬(主にNSAIDs)を用いて、急性期の疼痛による不快を予防します。
リハビリテーション(非手術の場合)
変形性股関節症は徐々に進行して股関節が伸びづらくなります。そのため、予防のストレッチが必要となります。また、歩き方や生活習慣など、股関節に負担となる動作に対し指導を行います。
当院のプログラム(運動・装具等)の目安
リハビリテーション(手術後紹介の場合)
術後早期から歩行練習を開始します。1-2週以内に生活レベルでの移動を獲得し、またぎ・しゃがみなどの応用動作の練習を行います。
当院のプログラム(運動・装具等)の目安
ADLでの注意点
股関節に負担のかかりやすい動作はアヒル座りやしゃがみです。